Windows で致命的なシステム障害が起きたときに表示される「ブルースクリーン(BSOD)」が、今後は黒い背景に置き換わる見通しだ。Windows 11 のWindows Resiliency Initiativeでテストされており、これまでの青い画面から色とレイアウトが変更される。
今回の主な変更点は、背景色の変更に加えて、画面に停止コードや問題が発生したドライバー名をより大きく表示する構成になったことだ。従来あった顔文字や QR コードは省かれ、情報が整理されている。クラッシュダンプ取得プロセスも最適化され、再起動までの所要時間が短縮されるよう調整が進む。
Microsoft は、障害発生時の切り分けを迅速にし、エンドユーザーに与える心理的負担を軽減することを狙っている。正式な呼称はまだ発表されていないが、従来の「ブルースクリーン」という表現が自然に使われなくなる可能性もある。
一般ユーザーにとっては、突然の青い画面を見る機会が減り、復帰までの待ち時間も短くなる見込みだ。IT 管理者にとっては、画面上で確認できる情報が整理されることで、初動対応がしやすくなると期待される。