Nothingのサブブランド「CMF by Nothing」から、国内市場向けの新スマートフォン「CMF Phone 2 Pro」が登場した。前モデルで課題とされていたFeliCa(おサイフケータイ)非対応を解消し、日本の主要バンド・サービスに対応したのが最大のポイントとなっている。
価格とストレージ構成は以下の通りで、7月下旬から各チャネルで販売開始となった。
モデル | メモリ/ストレージ | 税込価格 | |
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8GB/128GB | 8GB RAM /128GB ROM | 42,800円 | |
8GB/256GB | 8GB RAM /256GB ROM | 47,800円 |
本機の注目すべき特徴として、まずFeliCa搭載により、VisaタッチやiD、モバイルSuicaなど国内の主要電子マネーサービスが利用可能になった点が挙げられる。また、厚さ7.8mm、重量185gというNothing史上最薄・最軽量のボディを実現しながら、6.77インチの120Hz 有機ELディスプレイを搭載。最大輝度は3,000ニトに達し、屋外での視認性も良好だという。
プロセッサにはMediaTek Dimensity 7300 Proを採用し、ベンチマークスコアは約71万点相当とミドルハイクラスの性能を発揮する。カメラシステムはトリプル構成で、5,000万画素のメインカメラ(1/1.57型センサー、F1.88)、5,000万画素の望遠カメラ(2倍光学ズーム、F1.85)、800万画素の超広角カメラ(視野角119.5°)を備える。
バッテリーは5,000mAhの大容量で、33W急速充電に対応。IP54の防塵防滴性能、画面内指紋認証・顔認証、nanoSIM+eSIMのデュアルSIM対応など、基本機能も充実している。

カラーバリエーションは、フロストガラス調背面のブラック、サンドストーン風マット仕上げのホワイト、メタリック光沢のオレンジの3色展開となっている。
CMF Phone 2 Proの最大の魅力は、日本市場への本格的な対応と価格競争力の両立にある。前モデルで指摘されていたFeliCa非対応とバンド不足という課題を解決し、日本のユーザーが求める機能を網羅した。
4万2,800円からという価格設定は、おサイフケータイ、120Hz有機ELディスプレイ、Dimensity 7300 Pro、トリプルカメラシステムを搭載することを考えると、同クラスの5Gミドルレンジスマートフォンと比較しても高いコストパフォーマンスを実現している。
さらに、ステンレス製ネジと背面アクセサリ固定ポイントにより、ストラップや自作パーツの装着が可能で、CMFブランドが掲げる”楽しめる工業製品”というコンセプトも継承している。デザイン性と実用性、そして拡張性を高いレベルでバランスさせた一台として、ミドルレンジ市場での存在感を示していくことになりそうだ。
Photo:https://kakaku.com/keitai/smartphone/model/M0000001153/ and https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000138340.html