Anthropic社が提供するAIコーディングアシスタント「Claude Code」について、同社は7月に使用制限を強化し、8月からさらなる週次制限を導入することを発表した。この措置の背景には、一部のユーザーが月額200ドルのプランで数万ドル相当の利用を行っていたという事実がある。

制限強化は段階的に実施されている。7月中旬からは、Claude Codeの使用制限が予告なく強化され、ユーザーには「Claude usage limit reached(Claude使用制限に達しました)」というメッセージが表示されるようになった。制限がリセットされる時間は通常数時間以内と通知されている。

8月からは月額20ドルのProプラン、100ドルおよび200ドルのMaxプランに新しい週次制限が導入される予定だ。これは既存の5時間制限に加えて実施される追加の制限措置となる。

Anthropic側は制限導入の理由として24時間体制での過度な利用への対応の必要性を挙げており、サービスの持続可能性を確保する観点からこの措置が不可欠であることを強調している。

この制限強化は、AI開発ツールの利用モデルが成熟段階に入りつつあることを示すものでもあり、今後他のAI企業でも同様の制限が導入される可能性が高い。開発者は今後、より効率的な利用方法を模索する必要に迫られることになりそうだ。

Photo:https://www.anthropic.com/claude-code