追記:誤って公開したために非公開にしたらしく、記事の公開後に正式にリリースされました。

日本時間6月25日、Google はターミナル専用 AI エージェント「Gemini CLI」を公開した。

ところがわずか半日後、公開されていた公式サイトは404 Not Foundアクセス不能になった。間違えて公開したのか、正式にリリースしていたのかは不明だ。

公開当初にうたわれていたのは「Gemini 2.5 Pro を搭載し、最大100万トークンの巨大コンテキストを扱える」「個人利用なら1日1000リクエストまで無料」といった触れ込みだ。Claude Code に代表される Anthropic 勢と比べると、精度面ではやや劣るもののコストと応答速度で巻き返しを狙う、そんな構図が描かれていた。

しかし、突然前触れもなくGemini CLIは影も形も無くなった。

いずれにせよ、Gemini CLI が姿を消したことで「開発用 AI エージェントは当面 Claude Code の独走」というムードが強まった。今回のトラブルで Google が遅れを取り戻すには、コスト競争だけでなく品質保証やメンテナンス体制の信頼回復が欠かせない。

Google は近いうちに再公開を目指すと思われるが、リソースの整理やセキュリティパッチが完了するまで日はかかりそうだ。もし再登場の際にコード品質やガバナンス面で劇的な改善を示せなければ、開発者コミュニティは二度と飛びつかないかもしれない。Gemini CLI が真の“Claude Code キラー”となるには、スピードと低価格というハード面だけでなく、「このプロジェクトは急に消えたりしない」というソフト面の安心感を示すことが、何より重要になるだろう。