Xiaomiは中国時間6月26日、AI機能とQRコード決済機能を備えたスマートグラス「Xiaomi AI Glasses」を公開した。重量は約40 gで、通常使用時のバッテリー持続時間は約8.6時間。発売は中国本土から開始され、価格は1,999元(約4万円)。

本体にはQualcomm製Snapdragon AR1チップを搭載し、1,200万画素の広角カメラが組み込まれている。動画は最高2K/30fpsで撮影でき、電子式手ブレ補正にも対応。バッテリーは263 mAhのシリコンカーボンセルで、USB-C経由の急速充電を行えば約45分で満充電が可能だ。音声入力用に5基のマイク(うち1基は骨伝導)、再生用にデュアルスピーカーを備えており、屋外での撮影や通話を想定した仕様になっている。

ソフトウェア面では音声アシスタント「XiaoAI」が音声操作を一手に引き受ける。ユーザーが「写真を撮って」や「翻訳して」と呼びかければ、カメラ撮影やリアルタイム翻訳、物体認識といった機能を自動で実行する仕組みだ。

フレームはアジア人の頭部形状に合わせて設計され、カラーはブラック、ブラウン、グリーンの3色を用意。現時点で販売地域は中国に限られる。ウェアラブルデバイスとしては珍しく、長時間駆動とハンズフリー決済を兼ね備えた本製品が市場にどのような影響を与えるのか注目が集まる。