グーグルは米国時間6月30日、Apple Watch専用の「Google カレンダー」アプリ(v25.24.1)をApp Storeで公開した。2019年の「Google Keep」以来およそ5年ぶりにwatchOS向けの新作を投入した形だ。

今回のApple Watch版では、予定やタスクをカード型インターフェースで一覧でき、1週間分のカレンダーをスワイプで素早く確認できる。イベントをタップすれば開始時刻や場所などの詳細が表示されるが、新規予定の追加や編集はiPhone側のGoogle カレンダーに委ねる設計となっている。

文字盤用には二つのコンプリケーションを用意した。ひとつは直近イベントを常時表示するタイプ、もうひとつは日付をシンプルに示すタイプで、どちらもタップするとアプリが起動する。標準カレンダー経由の同期だけでは得られなかったGoogle Tasksの表示にも対応し、Gmail/Google Workspaceユーザーにとっては待望のアップデートと言える。

グーグルはこれまで「Google Maps」(一時撤退後に再登場)、「YouTube Music」、そして「Google Keep」を提供してきたが、サービスごとにWatchOS対応を慎重に見定める姿勢を崩していない。今回カレンダーが加わったことで、同社が今後メールや写真など他サービスにも領域を広げるのか、エコシステムの動向に注目が集まる。